人材育成で悩む人へ|他者は変えられないという考え方

巷でよく聞く後輩や部下を育てる立場の人が使う、

  • 何度教えても変わらない
  • 言ったことができない
  • こちらのいうことが理解できていない

きっと本当にそうなのでしょう。

でもここでわたしには疑問が浮かびます。

人材育成とは”他者を変える”ことなのでしょうか?

今日は避けては通れない人材育成について書いていきたいと思います。

目次

他者を変えるという発想自体が烏滸がましい

私も昔は後輩指導をする時には、

  • なんとかよくしてあげよう
  • こうした方がいい

いわゆる「相手を変える」ことを考えていました。

ですが10年以上営業を続け、多くの後輩を見てきた中で考え方が変わりました。

わたしの人生観でもあり、この記事の結論になります。

他者は変えることはできない”これが結論です。

最終的に変わるかどうかは”本人次第”

これは大人の社会人を相手にすることを想定しています。

対象者が、

  • 高校生
  • 中学生
  • 小学生

などの部活を対象にした場合のことはわたしには分かりませんのでご了承ください。

本題に戻ります。

相手も1人の大人。あなたは会社での”社歴”は後輩や部下より長く、会社のことを知っているという立場です。

大人同士での育成というわけですね。

仮にあなたが一所懸命仕事のことや社会のことを教えたとしても、

教わる側にあなたの言葉を受け取る意思がなければ、変わることはありません。

仮に暴力や強権を発動するということが罷り通る世の中だったとしても、

その瞬間はあなたに従いますが、それは”変わった”のではなくその場を”やり過ごす”だけに他なりません。

これがわたしが考える”他者を変えることはできない”と思う理由です。

放任主義も正解ではない

  • では、何も教える意味なんてないじゃないか!?
  • 教える時間が無駄
  • 勝手にやればいい

そう思うのはあまりにも短絡的です。

何も教えないままでは人は育つことはありません。

ではどうすればいいか?

それは、

一定の教育や指導は行う

ということが重要です。

教育担当者として求められること

一定の教育や指導とはどういうことなのか?

具体的に解説をしていきます。

① やり方を伝える

入社してきてすぐで、新人は会社のシステムや業務の進め方など何も知りません。

そのためこれらを使えるようにする”やり方”を教えることは教育として重要な部分です。

② 期待値(目的)を伝える

部下や後輩に、

logipapa

〇〇さん、
これお願いできる?

後輩

はい。分かりました。

後輩

これってなんの意味や目的があるのかな・・・

このやり方では人は育ちません。

なぜなら期待値(目的)を伝えていないからです。

期待値(目的)を簡単に説明します。

  • その人に求める仕事内容
  • その人に求めるスキル習得に必要な業務ということ
  • その仕事から得られるスキルの明示

これらがなければ、”やらされ仕事”となります。

③ フィードバックをする

これは結構抜けがちですが、”フィードバック”を行うことは重要です。

  • しっかり仕事を完遂できたのか?
  • できていないのか?
  • 何が良かったのか?
  • 何が良くなかったのか?

これらを伝えることで本人にも自分にも今後の改善に役立てることができます。

④ 改善機会を与える

仮に挑戦して失敗しても1回の失敗で評価することはナンセンスです。

本人の成長のためにも同じような案件に再挑戦する機会を与え、改善機会を与えることは育成の重要な要素です。

ここまでが”教育担当者”が行うべき”一定の教育や指導”だとわたしは考えます。

時間は有限

残念ながら”一定の教育や指導”を行なっても、変わらない人たちがいます。

それは結局のところ

  • やる
  • やらない
  • 成長する
  • 成長しない

となり、本人の問題です。

ここを切り分けて考えることができずに教育担当者が”疲弊”することがよく起こります。

教育担当者の時間も有限です。

1人の後輩に1時間使えば、その1時間は他の後輩や本来の業務には使えません。

だからこそ、教育担当者は「どこまでが自分の責任なのか」を理解する必要があります。

切り分けて考えるための考え方

人を教えるということの難しさを痛感する中でわたしが辿り着いた考え方を紹介します。

  1. 一度言った
  2. 二度言った
  3. 三度言った
  4. それでも変わらない

それはあなたの問題ではなく、相手の問題です。

同じことをやり続ける必要はありません。

むしろ、

「何度も言っているのに聞かない人」に、

時間を使い過ぎることで、

「素直に学ぼうとしている人」に、

使う時間が減ってしまいます。

これは組織全体で見ると損失になることもあります。

まとめ|優しさは無償ではない

教育担当者の仕事は「相手を変えること」ではありません。

「変わるための材料を渡すこと」です。

その材料を使うかどうかは本人が決めることです。

人を教えるという行為に感情を抜きにしてはできないとわたしは考えます。

だからこそ、

  • 言い方に気をつける
  • 丁寧に伝える
  • 相手の目線に立って話す

などの”優しさ”が必要です。

ですが、優しさというものは無償ではありません。

無償の優しさは親子関係くらいなものだとわたしは考えます。

だからこそ、教わる側が

教わって当然というスタンスを取れば、教える側の”優しさ”はどんどん目減りしていきます。

教える側は、

他者を変えることができないという中でも”優しさ”をもって教育を。

教わる側は、

優しさは無償ではない。

人材育成とは、相手を変えることではありません。

相手が変わるための機会を与えることです。

筆者について

電子部品業界で10年以上の営業経験。
電子部品商社で営業として勤務。
短納期対応・納期トラブルを多数経験。

現場で実際に使っている実務ベースのノウハウを発信しています。

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