上司悪いけどフォローお願いできないかな?
上司からそう言われた時、



なんで俺がやるんだ?
と感じた経験はありませんか?
今回の記事については自分の仕事なのかな?という超現場的な事例を基に紹介していきます。
仕事の線引き|間違うとやる気のない社員とみなされる
これは自分の仕事ではない。
そう感じてきっぱりと断ることも一つの選択で何も間違ってはいません。
でも、会社という組織はなぜか目に見えない”やる気”というものを評価する風潮も残念ながらあります。
あなたに降り注いだ違和感を感じる仕事が、
- 本当にやる必要のない仕事なのか?
- やる必要はないけど自分のスキルの為に必要なことか?
- 見返り(恩を売れる)がある仕事なのか?
それらを総合的に判断し見極めることが”仕事の線引き”では重要ではと考えます。
それでは今から実例をもとに仕事の線引きを考えていきたいと思います。
あなたはどう選択しますか?
部下を持つ2人のプレイングマネージャー
ある企業では営業組織として支店長の下で2グループに分かれてそれぞれリーダーがいます。
リーダーをそれぞれ、Aさん、Bさんとします。
Aさんには部下が2人。(CさんDさん)
Bさんには部下が1人います。(Eさん)
Aさんは部下の育成を行いつつ自分の仕事も行うプレイングマネージャータイプ。
Bさんは自分のことが中心で、部下には聞かれたことだけを答える、やや自分中心タイプ。
大きなプロジェクトで発生した問題
Eさんは会社としても注力している顧客の担当をしています。
これから売り上げを伸ばしていきたい重要な顧客です。
その顧客に対してあるプロジェクトが始動していましたが、進捗が思わしくありません。
ある日Aさんと仲の良いメーカーから連絡が入ります。



例のプロジェクトですけど他の商社から連絡が来てますけど知っていますか?



初耳ですね



数ヵ月前に話もらっていましたけど、進展が無いなかで今の状況ですので一度確認してくださいね。
Aさんもそのプロジェクトについては知っていたのであれ?と思いました。
社内への情報共有
支店長に報告をします。



Eくんの顧客の例のプロジェクトですが、他の商社で話が進んでいるとメーカーから連絡が来ました・・・



ん!?こちらで進めているって話だったよね?Eくんを呼んできてくれる?
Eくんを呼びにいきます。



Aくんにメーカーから連絡が入っていて、例のプロジェクトが別の商社で進んでいると連絡が入っているけど知っている?
知りませんでした・・・



・・・知りませんでした?
険悪な空気が流れます。



今はメーカーさんからの情報だけだからとりあえず顧客に話を聞いてもらえるかな?
わかりました・・・
Aさんはそのメーカーと懇意にしていたので連絡をもらったという立場です。
Eくんの上司はBさんですが、上司からは驚きの言葉が発せられました。



Aくん。悪いんだけど、Eくんのフォローをお願いできないかな?



しかし、Eくんの上司はBさんのはずでは?



Bくんにフォローをお願いしていたがこのような結果になってしまった。まずは本件を進めるために力を貸してほしい。
一見すると耳障りのいいように聞こえますが、わたしはこの会話に組織としての脆弱さと違和感を感じます。
違和感1|丸投げ
支店長はBさんには今の状況を伝えることなく、Aさんに丸投げをしている。
もちろん案件をうまく進められていないEくんに一番問題がありますが、
本来であれば、Bさんがフォローすべき案件です。
であれば、Bさんに今の状況を伝えてBさんがフォローするのが筋ではないでしょうか。
違和感2|支店長が感情で動いている
本来であれば全責任を負うべき立場である支店長はAさんBさんをマネジメントする立場です。
なのにBさんには何も注意することもなく、
Aさんに本件を依頼している。
もちろん支店長にも考えがあった可能性はあります。
Aさんはメーカーとの関係が深く、案件の状況を把握している。
そのため、まずは案件を立て直すことを優先したのかもしれません。
ただ、当事者であるAさんの立場からすると、
「なぜ本来フォローするべきBさんではなく自分なのか?」
という疑問が残るのも自然な感情ではないでしょうか。
違和感3|Bさんの責任の欠如
もちろんBさんにも事情があったのかもしれません。
他案件への対応や業務量の問題など、外からは見えない部分もあります。
ですが、少なくとも周囲から見た時に、
「なぜBさんが動かないのか」
が共有されていない以上、不公平感が生まれてしまうのは避けられないと思います。
Aさんはどこまで行うべきか?
Aさんとしても上司からの依頼の為無碍に断ることは難しいのが本音です。
ですが、すべてを行う必要は無いとわたしは考えます。
最初の導入部分の整理を行う
プロジェクトをとにかく動かすというために、
まずは導入部分を顧客・仕入先と共有する必要があります。
その部分のみを行い、以降のフォローについては担当者と本来フォローするべきBさんに交代する。
これが一番リスクも少なく、上司への依頼にもスマートに回答できると考えます。
上司へできない理由を説明し、Bさんへ誘導する。
Aさんとしては本来やるべき仕事ではありません。
その理由を明確に打ち出し、Bさんにフォローをしてもらうようにする。
違和感を感じたまま、仕事をしてもいい仕事になるとは考えにくいので選択としては十分ありだと思います。
違和感を言語化する
わたしはこの”違和感”の正体を言語化することがとても重要だと考えています。
今回の事例に張りますが、言語化していきます。
- 同じ立場で仕事の内容に違いが出ている(AさんBさん共にリーダー)
- 支店長の采配に納得できない(感情優位で動いている)
- Bさんには何も説明がなされていない(説明の不足)
おもにこの3つが違和感の正体だとわたしは考えます。
個の違和感は言い換えれば”不公平感”とも言えます。
読者への問いかけ
もしあなたがAさんの立場だったらどうするでしょうか。
- 引き受ける
- 断る
- 途中まで対応する
正解はありません。
ですが、自分なりの理由を持って選択することは大切だと思います。
まとめ|答えは出ない。でも不公平は疲弊を招く。
仕事の線引きとは、単純に「やる・やらない」を決めることではないとわたしは考えます。
会社員として協力すべき場面もありますし、自分の成長につながる仕事もあります。
一方で、違和感を抱えたまま何でも引き受け続けると、やがて不公平感となり疲弊していきます。
だからこそ、
なぜ違和感を感じたのか。
その正体を言語化したうえで、自分なりの線引きを行う。
それも営業マンに必要な資質の一つではないでしょうか。
筆者について
電子部品業界で10年以上の営業経験。
電子部品商社で営業として勤務。
短納期対応・納期トラブルを多数経験。
現場で実際に使っている実務ベースのノウハウを発信しています。


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